こんばんは、tomoです。
ロードバイクを始めたばかりの方にはタイヤ交換って結構難しそうと思われる方も
いらっしゃるかもしれませんが、実はやり方が分かればとっても簡単にできます。
自分も初めてタイヤ交換するときはちゃんと出来るか心配でしたが、
やってみたら意外と簡単にできてしまい一気にハードルが下がった気がしました。
何事も色々考えすぎずにやってみることが大切ですね〜(*^^*)
ロードバイクのタイヤの種類はクリンチャータイヤ、チューブレスタイヤ、
チューブラータイヤ等がありますが、今回は一般的なクリンチャータイヤの
交換について解説したいと思います。
練習も兼ねて自分の自転車のタイヤを気になる銘柄に変えてみるのも面白いですね。
それではさっそく始めていきましょう。
まず、タイヤ交換に必要な物を確認します。
1新しいタイヤ
2新しいチューブ
3必要であれば新しいリムテープ
1と2は無くては話しにならないので当然ですが、3のリムテープは
ホイールの内側に装着してチューブを保護する役目なので
傷んでいたり長期間使ってヘタってきてリムの穴の凸凹が目立つようなら
必ず取り替えましょう。
これをケチると後でパンクの原因にもなるので意外と大事なパーツです。
ホイールによっては必要ない場合もあります。
4タイヤレバー
5空気入れ
以上のものが必要になります。
自転車からホイールを外します。
ロードバイクのブレーキはホイールのリムの部分にブレーキシューを
押し付けて制動します。
リムとブレーキシューのクリアランスは1mm程なのでそのままでは
ブレーキシューにタイヤが挟まって外れません。
シマノのキャリパーにはブレーキシューの幅を広げるためのツマミが
ついているので、そのツマミを動かしてあげるとブレーキシューの
クリアランスが広がってタイヤが通る幅にすることが出来ます。
カンパニョーロのブレーキにはそのようなツマミは付いていません。
なのでそのままではタイヤが引っかかって外せません。
ではカンパニョーロのときはどのようにしてホイールを外すかというと
ブレーキレバーのところについているポッチを押してあげるとレバーが
ぐっと開いてワイヤーが緩むので、その分ブレーキキャリパーが
パカっと開きます。
この状態ならタイヤも引っかからずに外すことが出来ます。
自分は最初外し方がわからずに、タイヤの空気を抜いて隙間を無理やり通して
いました(^_^;)
レバーの設定が済んだらはじめに自転車を上下逆さまにしてしまいます。
ハンドルとサドルで自転車を支える感じです。
そうするとホイールが目の前に来るのと安定して立てて置けるので
作業がしやすくなります。
一般的なロードバイクのホイールはクイックリリース(QR)という方式で
ワンタッチで脱着出来るようになっています。
レバーを起こして少し回して緩めてあげれば簡単に外れます。
リアホイールはチェーンが歯車とかみ合っているので
リアディレイラーを手で抑えチェーンを緩めながら引っ張ると簡単に外れます。
ホイールからタイヤとチューブを外します。
バルブの先端のネジを緩めて指で真ん中のピンを押し込むと簡単に空気が抜けます。
空気がある程度抜けてタイヤとホイールに隙間ができてきたら
バルブの付いていない方にタイヤレバーをかけて外側に引っ張り出します。
そのままタイヤレバーを固定して2個めのタイヤレバーを使って
隣のスポークの辺りのタイヤを外側に引っ張り出します。
この状態でもまだ外れないと思いますので、さらに3個目のタイヤレバーを
すぐとなりのスポークの辺りにかけてタイヤを外側に引っ張り出します。
この段階まで来るとタイヤのテンションもゆるくなりあとは手でも外れるように
なります。
ぐるっと一周タイヤのビードの片側を外します。
この段階でチューブを外していきます。
まずはバルブと反対側のチューブを引っ張り出します。
引っ張りだしたチューブを持って少しずつバルブ側へ外していき
最後にバルブを抜き取ってチューブの取り外しは完了です。
タイヤの残りのビード部分は素手で引っ張れば簡単に外せます。
これでホイールからタイヤとチューブが外れました。
必要であればここでリムテープを交換します。
今回はまだ新品なのでリムテープは交換しません。
新しいタイヤを取り付ける。
それでは、新しいタイヤを取り付けていきます。
まずはタイヤの片側のビードをはめていきます。
これは手で簡単にできます。
タイヤをはめるときにタイヤの回転方向を必ず確認してください。
メーカーや銘柄によって、特に向きを指定していないものもありますが、
今回取り付けたミシュラン パワーエンデュランスは回転方向に指定があります。
タイヤのサイドウォールをよく見てみると写真のように回転方向が指定されています。
ちょっと見にくいですねぇ(^_^;)
それを確認して回転方向を合わせて取り付けます。
それから取り付けるときにタイヤの目印になるところとチューブのエアバルブの位置を
合わせておきます。
これでパンクしたときに、原因になった箇所を特定しやすくなります。
バルブの位置を合わせることによってチューブのパンクした箇所がタイヤのどの部分に
当たるのかがすぐにわかります。
今回はビバンダム君のところにバルブが来るように取り付けます。
片側がはまったところでチューブを取り付けていきます。
まずエアバルブをホイールに差し込み、そこから順番にタイヤの中へ入れていきます。
そのときにあらかじめチューブに少しだけ空気を入れておきます。
こうすることで、チューブが入れやすくなります。
チューブがタイヤの中へ収まったら、タイヤのビードをリムの内側へ入れていきます。
はじめにエアバルブのところから入れていきます。
両サイドを少しずつ手で押し込んでいくとエアバルブの反対側に行くにつれて
だんだん硬くなり手では入れづらくなってきます。
もし手で入らない時はタイヤレバーを使ってはめます。
そのときにチューブに傷がつかないように気をつけながら入れてください。
タイヤがすべてリムの内側へ収まったら、指でタイヤの両サイドを押して
ビードにチューブが挟まっていないかぐるりと一周確認します。
おっと、チューブが挟まっていますね(^_^;)
ここでしっかりと確認しておかないと、空気を入れた段階で
タイヤに挟まれたままのチューブが切れてパンクしてしまいます。
その場ですぐにパンクしなくても後で走っている最中にパンクする可能性もあります。
なのでここはしっかりと確認してください。
チューブが挟まっていないことを確認したら空気を入れていきます。
空気圧は一旦タイヤの指定空気圧のMAXまで入れておきます。
空気圧は最後にもう一度調整します。
空気を入れたらタイヤがキチンと取り付けられているか、異常がないか確認します。
ミシュラン パワーエンデュランスはの空気圧はMAX8barなので
空気入れのゲージの8barのところまで入れます。
ホイールの車体への取付方
それではホイールを取り付けていきます。
外したときと逆の順番になります。
最後にQRを締めて行くのですが、しっかりと固定しないと
走行中に緩んで外れてしまうおそれがあるので確実に取り付けましょう。
はじめにネジを手で締めていきある程度のところでレバーを倒して固定します。
このときに手の平ででレバーを押したときに手のひらにレバーが食い込んで
少し痛いくらいの強さで固定します。
(わかりづらくてスミマセン(^^ゞ
リアホイールはリアディレイラーを手でおさえてチェーンをかわしながら
はめていきます。
こちらもしっかりと固定したあと、リアディレイラーがキチンと変速出来るか
レバーを操作して何度か変速させてみて確認します。
しっかりと固定できたら、自転車をひっくり返して上下を元の状態に戻します。
ブレーキキャリパーの設定をもとに戻してブレーキシューのクリアランスを点検します。
キチンとブレーキが効くか確認しましょう。
最後にタイヤの空気圧を調整します。
空気圧は大まかにするのであれば、タイヤの指定空気圧を確認してその範囲内に
入れてあればオッケーです。
でもこれだと人によって体重が違うので乗り心地が悪くなったり
グリップが悪くなったりすることもあります。
本来は前後の荷重に合わせて空気圧も調整してあげないといけません。
そうすることによりタイヤ本来の性能を発揮させることが出来ます。
タイヤは荷重がかかると変形しますが、空気圧が低くて変形の割合が大きいと
それだけ走行抵抗が増えてペダリングが重くなります。
逆に空気圧が高くて変形が少ないと走行抵抗が減ってペダリングは軽くなります。
ただ、空気圧が高すぎるとグリップが悪くなったり乗り心地が悪くなってしまいます。
走行抵抗が一番少ないのはタイヤの変形率が15%の時で、それ以上になると
変形率が少なくなっても走行抵抗はあまり変わりません。
変形率15%のところを狙って空気圧を調整すればベストなセッティングが出来ます。
まず、前後のタイヤに掛かる荷重を測ります。
体重計を2台用意してそれぞれに前輪と後輪を載せます。
その状態で普段自転車に乗る装備で自転車に乗ります。
そうすると前後の体重計それぞれにかかる重量を確認することが出来ます。
自分の場合はフロントが33.2kg、リアが49.8kgでした。
前後荷重の割合的にはフロント4割リア6割といったところでしょうか。
前後荷重に対してどのくらいの空気を入れれば変形率15%になるかのグラフが
あるのでそれを参考にして空気圧を決めています。
詳しい解説はこちらのサイトを参考にしてください。
「自転車探検!」自転車タイヤの空気圧
こちらのサイトに最適空気圧の表があります。
それを参考に割り出した空気圧が、フロント4.8bar リア6.9barです。
ミシュランパワーエンデュランスの最低空気圧が5barなので、
フロントは5bar リアはキリが良い7barにしてみました。
フロントタイヤのほうがかかる荷重が低いので、リアタイヤよりも
低めの空気圧にしたほうが乗り心地がよくなり路面からのキックバックも
抑えられるので結果的に疲れにくくなります。
ハンドリングもなめらかになるので全体的に乗りやすくなります。
あとは好みで微調整して自分の一番乗りやすい空気圧を見つけてください。
タイヤ指定の空気圧にパンパンに入れた状態と最適空気圧を考えて調整した状態とで
乗り比べてみるとぜんぜん違うのでなかなか面白いですよ。
以上で誰でも出来るロードバイクのタイヤ交換のやり方は終わりです。
出先でパンクしたときも安心
出先でタイヤがパンクした時は、その場で修理出来なければ帰ることも出来ませんが、
タイヤ交換をマスターしておけばパンクは簡単にリカバリーできます。
タイヤ交換ではタイヤとチューブを交換しますが、パンクの場合タイヤはそのままで
チューブだけを交換します。
交換する前にかならずパンクの原因を確認しましょう。
釘やネジ、ガラスの破片や金属の破片などが刺さった場合、タイヤに残ったままで
新しいチューブに取り替えるとまたパンクします。
タイヤを外したときに内側をぐるりと一周手でなぞって異物が刺さったりしていないか
確認します。
ホイール側の問題もあるのでホイールの内側も必ず点検しましょう。
新しいチューブを持っていれば、そのまま付け替えるだけでパンク修理はおしまいです。
そのまま裸でチューブを携帯しているとチューブの表面がバッグの内側などに擦れて
徐々に傷んできてしまいます。
いざ交換した時に使いものにならないのでジップロックやラップなどで
しっかりと包んで傷がつかないようにしておくと良いですね。
それともう一つ必要なものが空気入れです。
携帯用のコンパクトな空気入れも良いですが、おすすめはCO2ボンベです。
専用のノズルを付けてエアバルブに取り付けて弁を開くと一瞬でパンパンになります。
ロードバイクの空気圧は7〜8気圧くらい必要なので、コンパクトな手動の
空気入れだと何分間も必死で入れなければなりませんがCO2ボンベなら
本当に一瞬で終わりです。
過去に一度通勤の帰宅中にパンクしたことがありますがその時はチューブを交換して
ボンベを付けて弁を開いたら一瞬で空気が満タンに入りすぐに帰宅の途につくことが
出来ました。
とっても楽ちんでしたのでもうCO2ボンベ以外考えられません。
ただ、CO2は普通の空気よりも抜けるのが早いので、帰宅したら一度空気を全部抜いて
空気入れで入れ直すことが必要です。
これをやらないと出先でいつもよりも早く空気が減ってきてしまい最悪またパンクしてしまう可能性があります。
チューブとCO2ボンベとタイヤレバーは必ず持って出かけましょう。
これでパンクに対する不安はなくなるのでロングライドのときでも安心ですね(*^^*)